【まるで急行?】東武特急 きりふり281号 東武日光行き乗車記≪浅草→東武日光≫

乗車日 2021年11月28日

みなさん、こんにちは!keitripです。

北関東・栃木県の有名観光地「日光・鬼怒川エリア」そこまで足を延ばす東武鉄道は、看板列車として「スペーシア」新型特急の「リバティ」を走らせていて、

日光・鬼怒川方面の電車と言えば、その2つを思い浮かべる方がほとんどでしょう。

今日は、土日祝限定で走る「スペーシア」でも「リバティ」でも無い特急列車のご紹介です。
その列車は「きりふり号」。土日祝に上下合わせて4本運転されています。

下り方面1便、浅草10時38分発 特急きりふり281号東武日光行きに乗車。終点までの様子を紹介いたします。よろしくお願いします。

始発の浅草駅

ここは、東武伊勢崎線のターミナル駅、浅草駅です。

1階からホームのある2階に上がっていきましょう。

ホームに上がると4番線に特急きりふり号が停まっていました。

東武浅草駅は都内屈指の急カーブがある駅。えぐいカーブを描いて停車しています。

350系に乗車 車内の紹介

この東武350系は、元々は”急行りょうもう”用の車両。

1969年(52年前)に1800系として製造、その後200系型電車投入に伴い、
日光線・鬼怒川線に対応するために、発電・抑速ブレーキの設置などの改造、300系・350系への改番が行われました。

車内のデッキの様子です。急行型らしくやや広めの扉となっています。

なお、デッキと車内の仕切り扉は、手動扉となっていました。

1号車と4号車のデッキ部分には、自動販売機とお手洗いがあります。

自動販売機は、2021年8月下旬をもって営業終了となりました。

トイレは、和式。なおデッキには洗面台はありません。

水を流す際は、足元のペダルを踏む仕組みとなっています。

350系の座席。特急型車両ですが、座席はリクライニングがしない回転式シートです。

そのため、特急料金は「スペーシア」「リバティ」より200円~420円安くなっています。

参考 浅草~東武日光 特急料金比較

  • きりふり          1,050円
  • スペーシア(平日)       1,360円
  • リバティ、スペーシア(休日)  1,470円

テーブルは、新型車両と比べると小さめの背面テーブルが備わっています。
テーブルにくぼみはありませんが、飲み物を固定するためのホルダがあり、安心して置けますね…

座席を向かい合わせにした時でも、モノを置けるように、壁掛けテーブルも備わっています。

また、フットレストも備わっており、裏に返せば靴を脱いで着席ができ、リクライニングが利かないながらも、2時間近い長時間の乗車を快適に過ごせます。

10時38分 浅草駅発車

10時38分 浅草駅を定刻通り発車しました。15kmでゆっくりと駅を出て行きます。
車内は2割程度の乗車率で、比較的閑散としていました。

車内放送は、他の東武特急と異なり、全て車掌による肉声で行われます。

その後、隅田川を渡って次のとうきょうスカイツリーへ…

写真に収めることはできませんでしたが、スカイツリーも間近に見ることが出来ます。

10時41分 とうきょうスカイツリー駅に到着。リバティとすれ違います。

ここからは数名の方が乗車されてきました。

とうきょうスカイツリー発車後、進行方向左手には、次の運用に備える特急列車の姿を見ることが出来ます。

次の曳舟を通過。半蔵門線の新型車両18000系とすれ違いました。

その後、カーブの連続でゆっくりと通過。堀切と牛田の間で、京成本線と立体交差。

10時50分 北千住 到着

10時50分 北千住に停車。1番線の奥にある特急専用ホームに停車です。

北千住からは、多くの方が乗車してきて、4~5割程度の乗車率になりました。

北千住を発車すると、千代田線、常磐線、つくばエクスプレスと一緒に、荒川を渡ります。

西新井駅を通過。大師線の列車を見ることが出来ました。

現在、高架化事業が進んでいる竹ノ塚を通過。日比谷線の車両を見ることが出来ます。

越谷駅では、特急と同じく急行線を走る、田園都市線・半蔵門線からの急行を追い抜きます。

北千住~北越谷は、私鉄最長の複々線区間、距離は18.9kmとなっています。
この特急きりふりは、この区間を時速100kmを越える頼もしい走りで、駆け抜けていました。

元々は急行型車両でしたが、車内の防音性がいいのか、あんまりうるさいとは思いませんでした。

続いてせんげん台を通過。日比谷線からの各停を抜かします。

11時11分(北千住から20分) 春日部に到着。東武野田線との乗換駅です。
春日部を出ると、栃木まで40分間ノンストップ運転です。

春日部では、15名近くが乗車。車内は6割程度が埋まりかなり賑わってきました。

春日部駅を発車後、北春日部を通過。南栗橋車両管区春日部支所の横を通過して行きます。

東武動物公園を通過 日光線へ

その後、減速してゆっくりと東武動物公園駅を通過。平面交差で伊勢崎線を跨いで、日光線に入ります。

折り返し待ちをする日比谷線直通電車を見ることが出来ます。

半蔵門線、日比谷線直通電車の折り返し地点、南栗橋を通過。

南栗橋車両管区の横を通り過ぎて行きます。

JR宇都宮線との接続駅、栗橋駅を通過。貨物列車を見ることが出来ました。

その後、日本一の流域面積を持つ川として知られる、利根川を渡ります。

埼玉県から群馬県に入り、板倉東洋大前を通過。その後、群馬県から栃木県に入ります。

ここらへんは県境が意外とごっちゃになっていて、訳がわからん…

そして、渡良瀬川を渡ります。

11時51分 蔵の街 栃木に停車。ここでは、5名程度の方が乗車。

両毛線と交差すると、11時55分 新栃木に到着。ここでは東武宇都宮線、おもちゃのまち、東武宇都宮方面に乗り換えが可能です。

南栗橋車両管区新栃木出張所の横を通過。

日光線、宇都宮線の20400型や、主に鬼怒川線・野岩鉄道・会津鉄道線で活躍する6050系の姿を見ることが出来ます。

この車両が多く見れると、日光が近づいているなっていう実感が沸きます。

新栃木を出ると、平野がだんだんと狭まって、段々と山が近づいてきているのが分かります。

12時10分 新鹿沼に停車。

新鹿沼から段々と山の中を分け入っていき、25‰の勾配が連続する区間となります。

この先、杉並木が見える区間。スペーシアやリバティだと、自動放送による観光案内が行われますが、こちらでは特にそのような案内がありませんでした。

もうすぐ下今市に到着、JR日光線とすれ違います。奥には男体山がきれいに見えました。

進行方向右手に、SL大樹の下今市機関区が見えてくると…

12時30分 下今市到着 新藤原行きに接続

下今市に到着です。ここでは、鬼怒川線・普通新藤原行きにスムーズに乗換ができます。

12時31分 下今市を発車。鬼怒川線と同時に発車して行きます。

上今市駅を通過。終点の東武日光直前まで25‰の勾配を駆け上ります。

終点・東武日光への到着案内放送が行われると、JR日光駅が見えてきます。

その後、25km速度でゆっくり左カーブを曲がります。もうすぐきりふりの旅が終わります。

12時39分 終点・東武日光 到着

12時39分(浅草から2時間01分) 終点・東武日光に到着。端のホーム6番線に到着です。

到着後、回送になります。

その後、前面のヘッドマークの幕回しも行われました。

特急きりふりの時刻

1本目 きりふり82号 春日部→浅草

停車駅着発時刻備考
春日部9:16発2号車(1号車寄り)、3号車から乗車
北千住9:37着
9:38発
曳舟9:44着
9:45発
とうきょう
スカイツリー
9:47着
9:49発
浅草9:52着

2本目 きりふり281号 浅草→東武日光

停車駅着発時刻備考・乗り換え等
浅草10:38着4番線発
とうきょう
スカイツリー
10:41着
10:42発
北千住10:50着
10:51発
春日部11:11着
11:12発
2号車(1号車寄り)、3号車から乗降
栃木11:51着
11:52発
新栃木11:55着
11:56発
宇都宮線 東武宇都宮行き 12:19発
新鹿沼12:10着
12:12発
下今市12:30着
12:31発
鬼怒川線 新藤原行き 12:31発
東武日光12:39着

3本目 きりふり284号 東武日光→浅草

停車駅着発時刻備考・乗り換え等
東武日光14:00発5番発
下今市14:07着
14:10発
鬼怒川線・鬼怒川温泉 13:31発
東武日光行きから接続
新鹿沼14:27着
14:28発
新栃木14:42着
14:42発
宇都宮線 東武宇都宮 13:50発
南栗橋行きから乗換可能
栃木14:45着
14:47発
春日部15:30着
15:31発
2号車(1号車寄り)、3号車から乗降
北千住15:53着
15:53発
とうきょう
スカイツリー
16:01着
16:02発
浅草16:05着

4本目 きりふり283号 浅草→新栃木

停車駅着発時刻備考・乗り換え等
浅草16:39発4番線発
とうきょう
スカイツリー
16:41着
16:42発
北千住16:50着
16:52発
春日部17:12着
17:14発
2号車(1号車寄り)、3号車から乗降
栃木17:54着
17:55発
新栃木17:58着日光線  東武日光行き  18:01発(始発)
宇都宮線 東武宇都宮行き 18:09発

感想

50年前に作られた元急行型車両。昔ながらの鉄道の旅気分を味わうことが出来ました。

車内設備は、リクライニングがしないくらいで、しっかりとテーブルが設置してあり、飲食を楽しみながら日光・鬼怒川の旅を楽しむことが出来ます。

今後も、500系「リバティ」増備や新型特急「N100系」の投入で、近いうちに無くなるかもしれません。
特急「ゆのさと」「しもつけ」が廃止で、運用がどんどん減って、大半の車両が廃車となっています。

気になっている方は、早めの乗車をお勧めします。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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