乗車日 2021年9月05日
みなさん、こんにちは。keitripです。
今回は、石北本線 旭川~網走を結ぶ特急列車「大雪号」の乗車記です。
札幌や旭川から道東の都市・北見、網走へアクセスする際、鉄道だと特急大雪号、特急オホーツク号を利用される方がほとんどだと思います。
また、北海道を走る国鉄型特急車両キハ183系の定期運用列車として、気になっている鉄道ファンも多くいるでしょう。
この記事では、網走から旭川までの特急大雪号の車内や車窓などを紹介します。
乗車を検討されている方の参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。
始発の網走駅
ここは道東の街・網走駅。
旭川からの石北本線の終点、ここから釧路へ向かう釧網本線の起点の駅です。
この日は、釧路8:57発 快速しれとこ摩周号(網走到着11:53着)から乗り継ぎました。
網走駅のコンコースはこんな感じ。中央に、指定席券売機があり、
特急オホーツク号・大雪号、旭川での乗り継ぎ先の特急ライラック・カムイ号などの特急券を購入できます。
網走駅待合室。かにめし弁当を販売する喫茶店、キッチンモリヤがあります。
時刻は12時前後でちょうどお昼時、ここでかにめし弁当を購入して、特急大雪号の車内で食べるのもいかがでしょうか?
12時17分 1番線に入線
12時17分 1番線に今回乗車の特急大雪4号が入線。札幌6:56発 特急オホーツク1号の折り返し列車です。
ドアが開き乗車 特急大雪の車両・内装など
12時24分 清掃作業が終わり、特急大雪4号の改札が開始。
ということで、特急大雪号の様子を見て行きましょう。
- 自由席 4号車~3号車後ろ半分(10D~17D)
- 指定席 3号車前半分(1D~9D)、1号車
- グリーン車指定席 2号車
改札口に特急大雪号の編成表が書いているので、乗車前にご確認ください。
車両は、苗穂運転所のキハ183系の4両編成。
2号車のグリーン車は、元北斗用のハイデッカー車両です。
列車の行き先表示器は、幕式となっています。
では、車内に入っていきましょう。車両には、大きなステップがあるので気をつけ乗り降りしてください。
普通車指定席号車の1号車と3号車の座席。
特急北斗号で採用が始まった「グレードアップ座席」が使われています。
可動枕やドリンクホルダーなどが備わっており、ゆったりとくつろぐことができます。
3号車は、指定席と自由席の両方がある車両。そのため、枕カバーには指定席と書かれてあります。
デッキと客室仕切り扉のボードには、どの席番が指定席かの表示がされています。
4号車の座席は、こんな感じ。
元北斗用、茶色いモケットの古い座席。間に肘掛けがなく、グレードアップ座席と比べるとテーブルもやや小さいため、やや窮屈に感じるかもしれません。
お手洗いは1号車と3号車の2号車寄り。
男女共用トイレは洋式でボタン水洗式です。
男性用小便トイレは、斜め配置。自動水洗式となります。
洗面台。横に広くなっているのが特徴です。
12時35分 網走 発車
12時35分 定刻通り、網走駅を発車。車内は10名程度の乗車で閑散としていました。
そして、自動放送による案内放送が行われました。「丸瀬布には停まりません」と注意放送も行われます。
その後、進行方向右側には、網走湖が見えてきます。
12時50分 女満別 停車
途中、呼人を通過して次の停車駅、女満別に到着です。駅の側線跡には、廃車となった車掌車が置かれていました。
その後、田園風景の中を駆け抜けて…
13時01分 美幌に到着 駅には林業館が併設されているようです。
その後、山道を越え、常呂川を渡り北見市内へ入っていきます。
北見市内に入ると、立派な高架線を駆け抜けて行きます。
13時25分 北見到着
13時25分 オホーツク管内最大の都市・北見に到着です。北見では数十名の方が乗車されました。
北海道ちほく鉄道の廃線跡が左に見えると…
日本最北の地下トンネル、北見トンネル(全長2100m)を高速で駆け抜けて行きます。
その後、無加川を渡り終えると…
13時44分 留辺蘂駅に到着
その後、金華信号場を通過し常紋峠を越えます。
その後、峠道を登っていくと、スイッチバック式信号場だった、常紋信号場の建物が見えてくると、ノッチオフになりました。
全長507mの常紋トンネルを45kmくらいで通過すると、下り勾配で徐々に加速して行きます。
14時05分 生田原 到着
その後、湧別川を渡ると…
旭川からの線路が合流し…
14時20分 遠軽到着 進行方向切替
14時20分 遠軽に到着です。ここで進行方向が逆転、乗客が一斉に椅子を回転し始めます。
14時24分 遠軽を発車。遠軽から10名弱が乗車してきました。
進行方向右側には、地上約78mにそびえる瞰望岩(がんぼういわ)を見ることができます。
14時34分頃 瀬戸瀬駅を通過。特急大雪1号とすれ違います。
その後、丸瀬布駅を通過。
今乗車中の大雪4号以外の、すべてのオホーツク号・大雪号は丸瀬布駅に停車します。
なので、自動放送で「丸瀬布には停まりません」と注意アナウンスが頻繁になされています。
白滝~上川 日本一長い駅間を通過
15時00分 白滝に到着です。
そして白滝を発車、次は上川に停まります。
白滝~上川間は、在来線で最も長い駅間で、その距離は37.3kmもあります。
北見峠を越えるため、エンジンを唸らせながら勾配を上っていきます。
段々と秘境に分け入ってる感がありますね…
奥白滝信号場を通過。
その後、全長4000m強の石北トンネルを通過。制輪子をこする音を立てながら、勾配を下り始めました。
上越信号場、中越信号場の2つの信号場を通過。
15時40分 層雲峡温泉、流星の滝、銀河の滝のアクセスの駅。上川に到着です。
上川発車後、段々と田園風景が見られるようになってきました。
上川を出て、愛別を通過するまで、石狩川を3回渡ります。
南永山を通過後、徐々に旭川の市街地へ入ります。
稚内・音威子府・名寄からの宗谷本線が右から合流、新旭川を通過します。
旭川市街の中心部では高架線になり、旭川四条を通過。
大きく右へカーブして45kmくらいで旭川駅に進入します。
16時19分 終点・旭川到着 ライラック34号に接続
16時19分 終点・旭川 3番線に到着です。
対面乗り換え(4番線発)で、札幌行き特急ライラック34号に接続。終点・札幌 17時55分着です。
旭川駅で大雪号・サロベツ号 ~ ライラック号・カムイ号に乗り換える際、1本の列車とみなす、通しの特急料金(グリーン車の場合は、グリーン料金も含む)で乗車できます。
また、北海道フリーパスで当該2つの列車に指定席同士で乗り継ぐ場合も、1回とみなします。
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特急大雪4号の運転時刻
停車駅 | 発着時刻 | 備考・乗換接続案内 |
網走 | 12:35発 | 入線時刻 12:17 釧路8:57発 快速しれとこ摩周から乗り継ぎ可 |
女満別 | 12:50着 12:51発 | |
美幌 | 13:01着 13:02発 | |
北見 | 13:25着 13:25発 | 13:34発 普通遠軽行き |
留辺蘂 | 13:44着 13:44発 | |
生田原 | 14:05着 14:05発 | |
遠軽 | 14:20着 14:24発 | |
白滝 | 15:00着 15:01発 | |
上川 | 15:40着 15:40発 | |
旭川 | 16:19着 | 3番線到着 16:30発 特急ライラック34号(4番発・対面乗換) 16:30発 富良野線 普通富良野行き 16:38発 宗谷本線 普通名寄行き |
感想 険しい峠を越える汽車旅
北海道を走る、国鉄型車両キハ183系。
製造は、JR化後の車両も含まれますが、国鉄型車両の重々しい走行(エンジン音やブレーキ音など)で、THE 汽車旅を味合うことができました。
そして、特急列車として険しい峠を越えて、第一線で活躍している姿が頼もしく感じます。
利用状況は、コロナ禍ということもあるのでしょうが、比較的ガラガラでした。
今回乗った特急大雪号は、閑散期の平日などを中心に、運転取りやめとなっています。ご注意ください。
石北本線の特急を利用される方、北海道の鉄道旅をされる方の参考になれば幸いです。今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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