みなさん、こんにちは!小田急ユーザー、神奈川県大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。
小田急のフラッグシップロマンスカー「GSE」。
箱根への観光特急「はこね号」として、展望席、一般席問わず乗車された方も多いかと思います。
今回は、観光で使われる「はこね号」ではなく、地元の小田急ユーザーが使う「ホームウェイ号」の後展望に乗車し、帰宅する様子をお届けします。
小田急からの夜景や、後展望だからこそ見られる面白い要素がありました。
「GSE」に関心がある方、小田急ロマンスカーが好きな方の興味を引ければ幸いです。
始発の新宿駅
2022年3月12日(土) おなじみの始発・新宿駅
ロマンスカーは、2・3番ホーム。東武の浅草駅のように、専用ホームが設けられています。
21時00分発 ホームウェイ17号 を見送り…
21時05分 ミュージックホーンを鳴らしながら、ホームウェイ89号が入線。この列車は、えのしま4号の折り返し列車です。
2022年3月12日のダイヤ改正から、土休日のホームウェイ号、そして折り返しのえのしま号にも、展望ロマンスカー「GSE」が充当されるようになりました。
逆に、平日のピーク時間帯は、展望車からEXE10/EXEα10(19時20発のみMSE6)になりました。
21時12分 清掃が終わり、車内に入ります。
車内の紹介
ということで、今回は7号車 後展望1A席に座ります。
展望席は、4列×4席=16席が両先頭車に備わっています。
展望席1列目の部分のみ、展望が見やすいように、わずかに内側に傾いています。
展望席から見た一般席の様子です。
天井は間接照明で均一に照らしています。また、頭上には網棚が設置されていません。
少し大きめの荷物は、客室入った直後に荷物置き場があるので、そこに預けた方がいいです。
こちらは中間車両(2号車~6号車)の車内です。
「VSE」や「MSE」のように、アーチ型の高い天井(高さ2.4m)で、少し細めの網棚が備わっています。
キャリーケースのような、大きい荷物を置くのは厳しいです。
4号車には、交通系ICカード対応の自販機があります。
2号車・4号車・6号車には、お手洗いがあります。4号車のお手洗いは、車いす対応の「ゆったりトイレ」です。
今回は、後展望からの景色がメインなので、車内の紹介はここまで。
細かい紹介は、別の機会で「GSE」にゆったり乗車した際に、紹介したいと思います。
ホームウェイ89号後展望:新宿→大和
21時20分 新宿駅発車
21時20分 新宿駅を発車。展望席には、カップルやご家族の方などで、ほぼ全てが埋まっています。
発車後、後続の快速急行が前照灯を明るく照らす様子を見れました。
新宿駅直後のカーブを進むと、車内放送が行われました。
自動放送の後に、車掌より「お仕事お疲れ様でした」や「ロマンスカーからの沿線の夜景をお楽しみください」と、通勤特急ながらも、小田急らしいホスピタリティ溢れる放送が行われます。
南新宿、参宮橋、代々木八幡を通過。
代々木八幡通過後に、千代田線と合流しながら、高度を上げていきます。
代々木上原駅通過直前、進行方向左側には、新宿のビル群の美しい夜景が見られます。
前展望や一般席からは、振り返ってみないと見ることが難しいです。
ただ、帰宅するだけなのに、幻想的でとても面白かったです。
その後、東北沢~梅が丘の地下区間を走行。下り勾配で、一気に90kmまで速度が上がります。
地下区間を抜けると、各停、準急、一部の急行が走行する緩行線が外側を走ります。
GSE自慢の大きい窓から、光が速く過ぎ去っていき、まるでどこかへワープするかのような錯覚を覚えます。
そして、成城学園前も通過。
登戸の手前、和泉多摩川駅通過直後に、停車しました。
向ヶ丘遊園駅での、車両確認が行われたようです。
信号が開通するまで待っていると、後続の快速急行が近づいてきました。
運転を再開し、ゆっくりと登戸駅を通過します。
成城学園前~喜多見の間で追い抜かした、2000形の各駅停車本厚木行きが、ギリギリ追いつきそうになりました。
過密ダイヤの中、後続列車の姿や動きを確認できるのが、後展望の魅力だと、ここで気づきました。
向ヶ丘遊園駅を通過。インター区間からサバー区間に入ります。
川崎市北部の丘陵地帯を走り抜けます。インター区間と異なり、なんとなく周りが暗い印象です。
新百合ヶ丘駅到着
定刻より5分ほど遅れて、新百合ヶ丘駅に到着しました。
その後、今乗っているロマンスカーの車内の確認が行われたため、新百合ヶ丘駅に5分停車。
遅れに遅れているため、後続の快速急行が、また接近してきました。
多くの電車とすれ違いながら、遅れを少しでも回復するため、90km~100kmの速度で走行。
そして、江ノ島線のロマンスカーでおなじみの町田駅通過をします。
相模大野到着 展望席は2名のみに…
約10分遅れで、相模大野に到着。一般席、展望席共に、多くの方が降ります。
進行方向に対し、大きく左にカーブして、江ノ島線を南下していきます。
展望席は、私を含め2名のみとなりました。
遅れを回復するかのように、高速で中央林間を通過します。
中央林間~南林間の間で、もう1つの「GSE」の回送とすれ違います。
先ほどの10分程度の遅れで、運転順序に変更が行われたのか知りませんが、全速で走らずに45km~60kmの、少しゆったりした速度で走ります。
大和駅下車:後展望はまさかの…
22時11分(定刻:22時04分) 7分遅れで大和駅に到着しました。
後展望は、誰も居ませんでした。大和~藤沢で後展望に座れば、貸し切り状態で楽しめるかもしれません。
終点の藤沢へ向けて、GSEは発車。
おわりに
展望席は、前展望で流れ進む景色がとても人気ですが、
後展望では、後続の列車の動きなどを観察できたり、今回のように大きな窓からの新宿の夜景を見ることができます。
普通に家に帰るだけなのに、旅に出ているような、とても楽しい帰宅路でした。
前展望と比べると人気が無いので、このようなホームウェイ号の後展望は、かなりの穴場です。
運が良ければ直前購入でも、十分座ることができます。
今回のホームウェイ89号の後展望は、3日前に予約、予約時点では後展望は2席しか予約されていなかったので、めちゃくちゃ余裕でした。
「GSE」の展望席が気になった方は、遅い時間ですが、ホームウェイ号で乗ってみてはいかがでしょうか?
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。