【5両製造の少数形式】水島臨海鉄道 キハ37乗車記|運用などを紹介≪倉敷市~三菱自工前≫

2021年08月02日

みなさん、こんにちは!keitripです。

今日は水島臨海鉄道を走るキハ37系気動車の乗車の様子を紹介します。

国鉄では、様々な気動車が開発・製造されました。中には、製造された両数が少ない形式もいます。その形式の一つが、今回乗車するキハ37系です。

この車両は5両のみが製造された珍しい形式となっています。JR化後の大まかな車歴は囲いの通りです。

  • JR西日本 加古川線 2両 →2009年に廃車
  • JR東日本 久留里線 3両 →2012年に引退→2013年に3両全車が水島臨海鉄道に譲渡

という形で、現在も水島臨海鉄道で3両がバリバリ現役です。

そんな少数派レア形式である、キハ37系の車内や水島臨海鉄道の車窓をご案内します。気になっているけど乗ったことがないという方の参考になれば幸いです。

始発の倉敷市駅

ここは、山陽本線と伯備線の倉敷駅です。水島臨海鉄道の倉敷市駅は、南口を出て右へ進みます。

進むと「水島臨海鉄道のりば」の看板の建物が倉敷市駅です。2階と3階は駐輪場となっているようです。

中には待合室があり、コーヒーやセブンティーアイスの自販機もございます。

水島臨海鉄道の時刻表と運賃表です。毎時1本から2本の運転のようです。
水島から三菱自工前までの運賃は片道350円です。

次運転される列車の両数が、ボードに掲示されています。
また、新型コロナウイルス対策のため、改札は省略していました。

17時08分発 三菱自工前行き

水島臨海鉄道のオリジナル車両 MRT300形の2両編成が停まっていました。見送っていきましょう。

17時23分 三菱自工前行き入線

17時23分 今回乗車する三菱自工前行きの列車が入線してきました。

キハ37系の外観・内装など

水島臨海鉄道色の2両がやってきました。残りの1両はキハ38系塗装に合わせて国鉄一般色となっています。

側面にはMRのロゴがデザインされています。

行き先表示器の部分は「水島臨海」と紙が貼られていました。

車両にはステップがあります。乗降の際は気を付けてください。

スーパーロングシート!!!!!

座席は、ロングシートとなっています。通勤ラッシュ時にはかなり効果を発揮するでしょう。逆にロングシートだからエモいです。

車内には、国鉄気動車でおなじみの扇風機が付いています。

各旅客扉には、車掌スイッチが追設されています。

  1. 駅に接近すると、車掌が駅の出入り口最寄りの乗降扉まで移動
  2. そこで扉を扱い、駅出入り口付近で降車客の乗車券を回収
  3. 降車完了後、同じ扉で戸締めをする

という流れで、前方または後方の運転台と駅の出入り口を往復するタイムロスを無くし、効率的に運転できるようになっています。

17時37分 倉敷市駅発車

17時37分 倉敷市駅を定刻通り発車しました。車内は大半の座席が埋まり、割と混んでいます。

その後、山陽本線との貨物の連絡線が合流し、エンジンを唸らせながら50km前後まで加速して行きます。

その後、山陽本線を別れてすぐに最初の駅、球場前駅に到着です。

17時41分 球場前駅到着 駅周辺には、倉敷運動公園の野球場やテニスコートがあります。

その後、大きく左へカーブを描きながら高度が上がっていきます。

自動車学校が見えてきたあたりで、ポイントを通過します。

ホームのかなり手前のところから分岐しています。
この水島臨海鉄道は、水島工業地域への貨物列車が多数走る貨物鉄道。行き違い設備の有効長も複線かと勘違いするくらい長く取られています。
そういえばDD200-601が水島臨海鉄道に納車されたのが、一時期話題になりましたね…

17時45分 西富井に到着です。

駅発車直後、国道2号と立体交差。

そして少しずつ高架線を下って 17時48分 福井駅に到着です。

その後、住宅地を走り抜けます。

17時48分 浦田駅に到着です。目の前の道路は、県道274号線に隣接するかのように設けられています。

その後、再び高架線を上ります。

弥生駅ですれ違い

17時50分 弥生駅に停車。2分ほど停車し、倉敷市行きとすれ違います。やってきたのは、先ほど倉敷市駅で見かけた編成でした。

その後、水島駅までの3区間はずっと高架線です。

そして矢継ぎ早に栄、常盤に停車していきます。
栄と常盤の間は、わずか400mしか離れていません、加速したかと思いきや停車しています。

常盤駅発車直後、左へ分岐して、25kmの警戒現示を受けながら水島駅場内へ入ります。

18時01分 水島駅に到着。水島臨海鉄道の大半の列車は、ここ水島止まりですが、この列車は終点:三菱自工前まで行きます。
ここまでは、ボチボチと乗り降りがありましたが、ここでほとんどの方が降りられます。

車内は、私と同様にキハ37に乗りきた鉄道ファン3名のみとなりました。

発車後、右方向に東水島へ向かう港東線が分岐していきます。
その後、車掌が車内巡回をして、三菱自工前までの乗車券回収、運賃精算が行われました。

そして、先ほどまでとは打って変わって工場の景色に変わると…

18時04分 三菱自工前到着

18時04分(倉敷市から27分) 終点:三菱自工前に到着です。

乗降が完了した直後、車両基地などがある倉敷貨物ターミナルへ向けて回送されていきました。

この三菱自工前駅は、1面1線の狭いホームとなっています。
工場地帯のど真ん中にあり、異様な雰囲気でツボに刺さる駅マニアの方も多いのではないでしょうか?

ちょうど夕方の時間ということもあってエモかったです。

18時15分頃 折り返し 倉敷市行き入線

18時15分頃 倉敷貨物ターミナルから、折り返し 倉敷市行きが接近してきました。

ということで 18時17分発 倉敷市行き に乗り込んでいきましょう。乗降が完了したらすぐに発車し、車掌より乗車券の発売が行われました。

三菱自工前より30名から40名程度の工業地域の従事者が乗車しています。

ということで段々と日が沈んできます。ボチボチと沿線の高校生や地元にお住まいの方々が乗車し、立ち客も少々出て混雑していました。

18時43分 倉敷市駅に到着

18時43分 倉敷市駅に到着です。折り返し待ち時間を含めて1時間06分で戻ってきました。

折り返し 19時05分 水島行きになります。

国鉄型車両 キハ37・キハ38・キハ30 運転時刻 ※平日のみ

下り 水島・三菱自工前行き

倉敷市 6:57 8:0116:2617:3719:05
球場前7:018:0516:3017:4119:09
西富井7:048:0916:3417:4519:12
福井7:078:1216:3717:4819:15
浦田7:098:1416:3917:5019:17
弥生7:148:1916:4417:5519:22
7:168:2116:4617:5719:24
常盤7:188:2316:4817:5919:26
水島7:218:2916:5018:0119:28
三菱自工前7:238:3218:04

上り 倉敷市行き

三菱自工前 6:10 7:2815:5218:17
水島6:137:3115:5517:0018:20
常盤6:157:3315:5717:0218:22
6:177:3515:5917:0418:24
弥生6:207:3816:0317:0718:27
浦田6:237:4116:0717:1018:30
福井6:267:4416:0917:1318:33
西富井6:297:4816:1317:1618:36
球場前6:327:5116:1617:1918:39
倉敷市6:367:5516:2017:2318:43

感想

ゴツゴツとした乗り心地の中、のんびりとした重い加速で、倉敷の市街地や工業地域を走る独特の走行風景が面白かったです。

キハ37・キハ38・キハ30は全席ロングシート。朝や夕方に大活躍で幸せな余生を過ごしているのを実感しました。

次訪れたときは、国鉄色に塗られたキハ38やキハ30との混結編成に乗れたらいいなと思います。
ぜひ、岡山の鉄道を乗り鉄・撮り鉄しに来る際は、訪れてみてください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
この国鉄型車両は、原則平日のみの運転となっているので注意してください。

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