2021年3月15日
青春18きっぷで行くローカル線の旅。この日は、会津若松から新潟を経由して山形へ行きました。
その際に、坂町から米沢を結ぶ米坂線を利用しました。
JR東日本のローカル線の中でも、かなり地味なイメージのこの米坂線…
青春18きっぷで東日本をめぐる際に、新潟と山形を結ぶため、利用を検討する機会が意外と多いかと思います。
今回は、そんな米坂線の米沢行きに乗車した時の様子を紹介します。ネタバレですが、米坂線は期待せずに乗ると、荒川などの渓谷を楽しめます。
始発の坂町駅
16時50分、新潟駅から白新線経由の村上行きに乗車して、始発の坂町駅に着きました…
今回乗車する米沢行きは、17時11分発で、一番駅舎側の1番線から発車します。
使用車両は新津運輸区のキハ110系2両編成で、ワンマン運転です。
意外かもしれませんが、1番線は架線が張られてないため、米坂線の専用ホームとなっています。
車内は、米坂線沿線の高校生などが乗車していました。
側面の行き先表示板は、フルカラーLED式となっており見やすいです。
米坂線の時刻表です。坂町を発車する米坂線は1日6本しかなく、最終の列車は途中の小国どまりとなります。
9時35分だけ青文字で快速べにばなと書いてありますが、米坂線内は各駅に停まります。
本数は5往復と意外と少ないですが…朝と日中と夕方にそれぞれ列車があるため、意外と利用はしやすいかなと思います。
17時10分、酒田からの新津行きを待ってからの発車です。
17時11分 坂町発車
17時11分、坂町を発車しました。車内は、沿線にお住いの高校生で多く賑わいます。
カーブを曲がり切ったら、85kmまで加速していきます。夕日に照らされた田んぼが美しいです。
国道113号小国街道と、荒川と並走します。
次の越後大島に到着です。高校生の乗客の内、半分くらいは降りていきました。
車内からは雪化粧の美しい飯豊山地を見ることができます。
次の越後下関に到着です。ここでほとんどの高校生の乗客が降車しました。
学生でにぎわっていたロングシートも閑散としています。
ここで田園風景を終え、峠越えに挑みます。
ここからトンネルが連続する区間になります。
建設中の高規格道路、新潟山形南部連絡道路の工事現場を通り過ぎます。
天候・災害への弱さが指摘されてる小国街道のバイパスを担うことが期待されてます。
荒川の渓谷が再び見えてきました。
越後片貝に到着です。
標高がだんだんと上がってきているため、雪が割と積もっています。
越後片貝から越後金丸の間では、岩船ダムを見ることができます。
荒川を二回渡ると、新潟県側で最後の駅、越後金丸に到着します。
列車は、この先国道と並走し、トンネルに入ると山形県に入ります。
トンネルと橋が連続する荒川の渓谷沿いをしばらく進むと…
山々に囲まれた平地が見えてきます。
17時50分 小国到着
小国では坂町行きとすれ違います。最初の行き違い列車です。
ここからかなり暗くなり、周りの景色が見ずらくなってきます。
小国の市街地を抜けると、再び山がちの景色を40km~55kmくらいで進んでいきます。
ここから羽前沼沢の辺りまでは、明沢川と並行します。
羽前沼沢に到着です。この先にある宇津トンネルが分水嶺となっています。
羽前椿に到着です。朝と夕方に羽前椿始発・止まりの列車があります。ここから段々と開けてきて米沢盆地に入ります。
暗くて非常にわかりづらいですが…ここで山形鉄道フラワー永井線と合流し、今泉に至ります。
合流した直後、手ノ子付近から並行してきた白川を渡ります。
18時36分 今泉到着
18時36分、今泉に到着します。山形鉄道フラワー長井線に乗り換えができます。
列車の行き違いや山形鉄道の接続はありませんが6分停まって、18時42分に発車します。
18時52分、羽前小松に到着しました。
羽前小松では、新潟行きの快速べにばなとすれ違います。
典型的な盆地の風景です。こういうの好きです。
西米沢、南米沢と到着して、終点の米沢に停まります。
19時15分 米沢到着
米沢駅の端のほうにある、4・5番線に停車します。
米坂線ホームは、切り欠き式ホームとなっており、切り欠き式ホームが大好きな、自称配線鉄にはたまらない駅です。
坂町を出て2時間3分…19時15分に終点米沢に到着しました。
駅舎から見て4番線を越えた先の5番線に到着しました。今回乗り換え時間が5分なので、割とハラハラしました。
このこぢんまりとした感じがすこ
4番線には、単行のGV-E400が停車しています。このホームでは縦列停車が見られるそうなので、一度見てみたいです。
山形行きの発車は3番線から19時20分発です。
端のホームから階段を渡って乗り換えるので、ホームでのんびりしてる時間はありませんので、ご注意ください。
感想
米坂線ですが、沿線に特に観光地がなく、名所とされるような絶景区間もありません…
いわゆる普通の渓谷の風景が見れて、普通の田園風景が見れるごく普通のローカル線で、それが米坂線の魅力です。
いい意味でも悪い意味でも、期待せずに乗ると、荒川などの渓谷を楽しめると思います。
僕からの提案になりますが、絶景区間がないゆえに、景色を見たり写真を撮ったりするなどで忙しくなることはないので、のんびりコーヒーやお酒と共に、おかし・おつまみをつまみながら乗車してみるのはいかがでしょうか?
主に青春18きっぷや北海道&東日本パスで米坂線の利用を検討される方の、お役に立てれば何よりの幸いです。今回も最後までご覧いただきありがとうございました。