乗車日 2021年8月23日
みなさん、こんにちは!keitripです。
日本三景・天橋立、そこまでのアクセスとして京都丹後鉄道が走っています。
その京都丹後鉄道は、新幹線との接続駅である京都まで、JRとの直通の特急列車「はしだて号」を運転しています。
宮津・天橋立を訪れる際は、大半の方は京都または福知山から、はしだて号を利用することになるでしょう。
今回はその帰りの便、天橋立から京都までの特急はしだて6号の自由席の乗車記です。
お帰りの際の、混雑状況や乗り場、接続など気になる方の参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。
始発の天橋立駅
ここは日本三景・天橋立の最寄り駅、天橋立です。
今回乗車の特急はしだて6号は、階段渡って1番線からの発車。乗り場間違いにご注意ください…
駅から徒歩5分、駅裏手にあるリフト、ケーブルカーに乗れば、天橋立を眺めることが出来る遊園地、ビューランドを訪れることが出来たり、
駅から同じく徒歩5分くらいで、天橋立の松の木の中に入ることができ、多くの観光客で賑わっています。
発車の20分くらい前までは、駅に隣接する留置線の停まっていました。
15時38分頃 1番線に入線
15時38分頃(発車の13分前) 1番線にゆっくりと入線してきます。
ドアが開き乗車 外観・車内などを紹介
外観
車両は、北近畿特急(こうのとり、きのさき、はしだて、まいづる)に使用される、287系4両編成(福知山電車区所属)。
福知山方 1号車(京都・新大阪基準)の前半分は、グリーン車。その他の号車、客室は普通車です。
287系 or 289系(JR車両)で運転される「はしだて号」の自由席は4号車のみ。その他は指定席です。
内装
車内に入っていきましょう。座席が進行方向と逆向きにセットされています。
次の宮津駅で、進行方向が切り替わるためです。
シートピッチは970mm、標準的な広さ。リクライニンは少し深く倒れます。
テーブルは、13インチのPCが置ける程度の大型の背面テーブルと
座席を向かい合わせにした時にも使用できる、肘掛けテーブルの2つが備わっています。
2つのテーブルを展開すると、肘掛けテーブルに飲み物が置けないので、同時使用は想定されてないようです。
お手洗い洗面等の設備は、
287系車両の場合
- 1号車 男女共用トイレ、男性用小便トイレ
- 2号車 男女共用トイレ、男性用小便トイレ、多目的トイレ
- 3号車 女性専用トイレ、男性用小便トイレ
- ※5号車 女性専用トイレ、男性用小便トイレ
- ※6号車 男女共用トイレ、男性用小便トイレ
※7両編成時(増結車両 or 特急まいづる号)の設置号車
289系車両の場合
- 1号車 男女共用トイレ、男性用小便トイレ
- 3号車 男女共用トイレ、男性用小便トイレ、多目的トイレ
- ※5号車 男女共用トイレ、男性用小便トイレ
- ※6号車 男女共用トイレ、男性用小便トイレ
※7両編成時(増結車両 or 特急まいづる号)の設置号車
になります。
15時51分 天橋立 発車
15時51分 天橋立駅を発車。車内は3割程度、窓側の半分くらいが埋まる乗車率。
天橋立駅を発車して、少しの間は宮津港の海を見ながら進みます。
15時56分 宮津駅に到着。早速、進行方向を変えて福知山・京都を目指します。
16時01分 宮津駅を発車。先ほど走ってきた宮豊線と分かれて、宮福線を進みます。
この宮福線は1988年 当時の宮福鉄道として開業した区間。高規格の線路で100kmを越える高速で走行して行きます。
次の宮村駅通過後、E9 山陰近畿道とすれ違います。
高架橋とトンネルで丹後山地を一直線に貫いていくので、爽快感が半端ない!!!
16時16分 大江駅に到着。
牧駅ではMF100形の宮津行きとすれ違い。
城崎温泉からの山陰本線と並走し、荒河かしの木台駅を通過。徐々に福知山の市街地へ入っていきます。
到着放送が行われて、ゆっくりと京都丹後鉄道からJR山陰本線に転線し、福知山駅へ入線。
16時32分 福知山停車 こうのとり22号と接続
16時32分 京都丹後鉄道との連絡駅、福知山に到着です。
特急こうのとりとの接続のため、12分停車。発車は16時44分
16時34分発 舞鶴線 東舞鶴行きが隣のホームから発車していき…
城崎温泉(15:30発)からの、福知山線 特急こうのとり22号と接続、相互で乗換が行われました。
特急こうのとり22号の新大阪到着は18時28分着。のぞみ48号東京行きに接続します。
車内は、福知山からの乗車と、こうのとり(城崎温泉・豊岡)からの乗り換え客で6~7割とやや混雑してきました。
福知山駅では、山陰本線京都着発の特急と、福知山線新大阪着発の特急の相互接続が行われ、相互で列車を乗り継ぐ場合でも、特急料金を1本の列車とみなす乗継制度があり、大変便利です。
16時44分 定刻通り福知山を発車。福知山線と分かれて行きます。
列車は福知山盆地を120km近い高速で駆け抜けて行きます。
もうすぐ綾部のところで、停止信号のため1度停止。連結作業のため、誘導信号機でゆっくり構内へ進入して行きます。
16時54分 綾部に到着 まいづる12号と連結
一旦停止を3回繰り返し、16時54分 綾部に到着です。
東舞鶴からのまいづる12号と連結、幌の取り付けが行われます。
そして、はしだて号とまいづる号の通り抜けができるようになりました。
まいづる号の自由席号車(5号車)は、はしだて号よりは空いているので、そちらに移動するのもいいかもしれません。
16時59分 綾部を発車しました。次の停車は園部で、40分弱ノンストップで走り抜けます。
速度が60km~75kmまで落ちて、山地を越えて行きます。
渓谷を見ながら由良川を渡り
集落を見ながら、のんびりと進みます。
カーブが多く、割と揺れるので、車内を移動する際は気を付けてください。
17時38分 園部に到着です。ここから嵯峨野山陰線と呼ばれる区間、列車本数が増えて行きます。
ちょうど隣には、普通京都行きが停まっていました。
ここから複線、高速化整備が行われた区間、また100km近い高速で飛ばします。
馬堀までは、トンネルが少なく比較的盆地の区間を駆け抜けます。
17時50分 亀岡に到着。
馬堀駅通過後、1989年の電化の際に線路が切り替えられた、保津峡の新線を130km近い高速で駆け抜けて行きます。
ロングレールも相まって「ゴー」と新幹線のような音を立てて通過、一直線に保津峡を一瞬で駆け抜けてます。
馬堀からわずか4分程度で、嵯峨嵐山を通過。園部からの普通京都行きを追い抜きます。
高架橋を上がり、東映太秦映画村の横を走ります。
18時03分 二条に到着。二条では15名程度の乗客が下車されました。京都の重要地点なだけあります。
丹波口、京都梅小路西と通過。京都の新スポット「京都鉄道博物館」の横を走ります。
園部からの複線区間は、京都駅を目前にして終わり単線に。貨物線を含めたJR京都線とゆっくりと並走します。
そして25kmくらいの速度で、京都駅入線。
18時08分 終点・京都 嵯峨野線31番乗り場着
18時08分(天橋立から2時間17分) 終点・京都に到着、乗り場は嵯峨野山陰線乗り場31番線です。
東海道新幹線から最も遠い位置にあるホームのため、新幹線の乗換は15分程度の余裕を持ってお乗り換えください。
感想 意外と多くの需要の担う特急列車
この特急はしだて号は、名前からすると「天橋立」からの乗客を運ぶだけの列車と、思いがちですが…
- 「北部京都の都市・福知山」からのビジネス需要
- 「城崎温泉・豊岡」からの「こうのとり」との乗り継ぎ需要
- 「まいづる号」との併結で、「舞鶴」からの観光需要
それらと、新幹線を乗り継ぎ各地へ連絡する役割を担って。鉄道は線輸送であることを実感させられる特急列車でした。
最後に気が付きましたが、天橋立~福知山~京都と、全部京都府内でしたね…
次は、1日2往復の京都丹後鉄道車 KTR8000系 丹後の海 による「はしだて・まいづる」に乗ってみたいですね…
天橋立へお越しの際は、ぜひ特急はしだて号をご利用ください。
はしだて号 運休情報
- 京都10:25発 はしだて3号
- 京都14:25発 はしだて7号
- 天橋立13:47発 はしだて4号
- 天橋立19:10発 はしだて10号
は、利用者減少に伴い、原則運休となっています。
運転予定日は、2021年11月現在
- 2021年12月1日~31日
- 2022年1月1日~31日
となっています。その他の丹後方面の特急の運行状況は、JR西日本の公式ページをご覧ください。
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