みなさん、こんにちは!小田急江ノ島線、相鉄線沿線、神奈川県大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。
新宿から大和に帰るときは、10回に9回、ロマンスカー「ホームウェイ号」を利用する、ロマンスカー貴族です。
2021年度現在のロマンスカー
- 70000形 GSE
- 60000形 MSE
- 50000形 VSE
- 30000形 EXE / EXEα
の4形式5車種が営業しています。
今年のダイヤ改正を持って、3月で花形ロマンスカー「VSE」が定期運用を終了。
それにより、ロマンスカーの車種が3形式4車種になり、寂しい印象を受ける方が多いかと思います。
今回は、もしも新しいタイプのロマンスカーで車種を増やせるとしたらどうなるのか?を想像してみました。
今後の運用管理や効率の面を考えると今後の3形式で運用を行い、ロマンスカー車両の増備をするとしたら「MSE」または「GSE」でも十分かなと思っています。
ロマンスカーのバリエーションが1番多かった時期
その前に、ロマンスカーのバリエーションが最も多かった時期を紹介します。
ロマンスカーのバリエーションが多かった時期は、地下鉄対応ロマンスカー「MSE」が登場した2008年~2012年になります。
この時期に在籍していた形式は
- 60000形 MSE
- 50000形 VSE
- 30000形 EXE
- 20000形 RSE
- 10000形 HiSE
- 7000形 LSE
この頃は、6形式とバリエーションが豊かでした。
それに加え、RSEと同様に御殿場線直通特急に使われる、JR東海371系が走っており、
7形式の個性豊かな車両が小田急線を走っていました。
しかし、2012年に御殿場線直通対応車両「RSE」と花型車両「HiSE」が引退、371系も運用を撤退し、現在と同じ4形式になります。
その後、2016年には「EXE」を大幅リニューアルした「EXEα」がデビュー、徐々に「EXEα」が増えて行き、2018年の複々線完成時の改正で最新車両「GSE」がデビュー。
半年近くは7000形「LSE」と共存し、一時的に5形式になったのちに、現在のバリエーションに至ります。
新しいロマンスカーで車種を増やすとしたら
分割併合対応の展望席付きロマンスカー
2018年にデビューした「GSE」は、展望車に20m車体のボギー台車で、これまでのロマンスカーには意外となかった組み合わせです。
ということは、GSEのような展望車と、EXE/MSEのように6両と4両で分割できる、10両のロマンスカーで観光需要と通勤需要の両方を最大限生かせる車両が出てきても不思議ではなさそうです。
御殿場線直通ロマンスカー
2012年にRSEからMSEに交代した御殿場線直通ロマンスカー「あさぎり(現・ふじさん)」。
これまでは、事実上の専用車両での運転だった、あさぎり(現・ふじさん)が、どこでも走れる新型車両で運転ということで、特別感がなんとなく無くなったように感じます。
このRSEには、ハイデッカー構造とダブルデッカー車両にある「スーパーシート」と「セミコンパートメント」の2種の座席があり、かなり特徴的な車両でしたが、運用上の問題とバリアフリー対応が難しく、それが原因として早期に引退してしまいました。
これに近い形で復活させるとしたら、近鉄特急「ひのとり」のように、先頭車のみをハイデッカー構造にして、中間車に車椅子対応座席、お手洗いを設置。
特別料金の設定にコストがかかるので、両先頭車を「前展望・後展望」扱いにすれば、御殿場線直通専用ロマンスカーの車両ができそうな気がします。
フラッグシップロマンスカー
続いて「VSE」に相当するフラッグシップ車両を考えてみます。
GSE同様にホームドアに対応させるため、伝統の展望車とボギー台車構造を採用。
車内は木目調を多用しリゾート感を演出し、VSEをリスペクト。
485系ジョイフルトレイン「リゾートやまどり」と同様、段差1段分のセミハイデッカー構造で、HiSEをリスペクト。
車いす対応座席を除き、ラゲージスペース付近にスロープを設け、特にホームウェイ号での運用の際に、乗り降りの妨げにならないようにする構造。
これにより、観光車両として尖りつつも、運用上問題がないフラッグシップが出来そうな気がします。
何車種想像できたか
2022年3月ダイヤ改正以降定期運用に就く車両
- 70000形 GSE
- 60000形 MSE
- 30000形 EXE/EXEα
の3車種に加えて
- 分割併合対応の展望席付きロマンスカー
- 御殿場線直通ロマンスカー
- フラッグシップロマンスカー
の計3車種を想像した結果、現行車種と合わせて最盛期と同じ6車種できそうです。
おわりに 結論はあまり現実的でない
今回、新しい車種ができるとしたらの想像を、料金システムやホームドア、車両保守の面を考慮して、やや現実的な仕様で考えてみましたが、
それでも6車種を運用するのは、”大変かもな”と容易に想像ができました。
分割併合対応展望車付きロマンスカーと、フラッグシップロマンスカーは、あっても不思議ではなさそうなので、どちらかが登場しそうな気がしますが…
御殿場線直通用ロマンスカーは、GSEと機器類を合わせたとしてもできないだろうなと思います。
60000形MSEは、地下鉄も御殿場線も入線できて、かつ分割併合も行えるので、小田急ロマンスカー全体の予備編成の削減に大きく貢献しています。
分割併合のできない、御殿場線直通専用車両を用意するとなった場合は、予備編成の割合が必然的に増えて、結果コストが大きく上がることが容易に想像できました。
コロナ禍を乗り越えて、観光需要を取り戻すために、ロマンスカーのイメージアップを行うとしたら、GSEの第3編成や、さらに追加で第4編成を作るのが一番現実的かもしれません…
VSEの定期運用離脱はさみしいですが、今後の小田急の展開に期待したいところです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。