今回は、毎日走っている東京発の豪華すぎる観光特急の、すぐ売り切れてしまう憧れの席の紹介です。
2020年3月14日のダイヤ改正にてデビューした、特急サフィール踊り子。
前日を持って運行を終了した、特急スーパービュー踊り子の後継列車で、全車両がグリーン車以上となっている豪華な特急列車ということで、観光客や鉄道ファンから人気の車両です。
今回は、サフィール踊り子号の4人のグリーン個室に乗車してきました。
この記事では、サフィール踊り子の醍醐味である、カフェテリアのメニューも紹介しています。
食事が気になる方も、ぜひご覧ください。
伊豆方面の観光特急列車 特急サフィール踊り子とは
2022年3月14日よりデビューした、東京・新宿~伊豆急下田を結ぶ特急列車です。
使用車両は、専用車両E261系8両編成で、2本走っています。
サフィール踊り子の「サフィール」は、「サファイヤ」のフランス語で、
宝石のような伊豆の海をイメージした、高級感あふれる外観となっています。
このサフィール踊り子の一番の特徴は、全席がグリーン車以上の超豪華仕様となっています。
編成構成は、
- 1号車 プレミアムグリーン車
- 2・3号車 4人個室・6人個室
- 4号車 カフェテリア車両
- 5~8号車 グリーン車
です。
注目ポイントは、グリーン車よりも高級な「プレミアムグリーン車」と、
JR東日本で初となる大型個室席「6人用グリーン個室」がある事と、
近年では見かけなくなった事実上の食堂車となる「カフェテリア車両」が設定されている事です。
カフェテリア車両のメニューは、webアプリ「サフィールpay」にて予約ができます。
なお「サフィールpay」は、クレジットカードのみの支払い、予約なしで直接注文する場合は、現金・suicaでも支払いができます。
これまでの特急列車には無かった設備がたくさんあるという事で、鉄道ファンからも注目が集まる人気列車となっています。
運転時刻
サフィール踊り子号の時刻です。3号は平日のみ・新宿発の5号は休日のみの臨時列車です。
乗車される方は、運転日をお確かめください。
料金体系
サフィール踊り子号:各主要駅~伊東線・伊豆急行線内の停車駅までの1人当たりの乗車料金です。
こちらは、運賃・特急料金・各種グリーン料金すべてを合計した金額になります。
また、伊豆急行線内の特急停車駅では、交通系ICカードで乗り降りができます。
4人個室を4人で利用した時、6人個室を6人で利用した時は、1人当たりの利用金額が、グリーン車利用時と変わりません。
なお、グリーン車とプレミアムグリーン車は、指定席券売機・みどりの窓口・えきねっとで、
グリーン個室は、指定席券売機・みどりの窓口でのみ予約ができます。
サフィール踊り子1号 グリーン個室(4人席)に乗車 個室内の様子・カフェテリアの個室限定メニューなど
東京駅丸ノ内駅舎にやってきました。
東海道線の発着ホーム9番線に到着です。こちらで同行者2名と合流します。
東京駅9番線:10時40分頃入線
10時43分 今回乗車する特急サフィール踊り子1号が、車庫のある大宮総合車両センターから回送されてきました。
この日は、他の列車の遅れの影響で、入線が数分遅れていました。
列車の行先表示器です。フルカラーLEDでカラフルな印象。この表示器からも風格を感じます。
乗車準備が完了次第、扉が開きますが、4号車カフェテリア(サハシE261)は、扉が開きません。
いよいよ4人個室席に入室 個室内を紹介
個室に入る前の通路です。白い壁と天窓も相まって、リゾートホテルのような明るい通路です。
一部の鉄道ファンの方は、寝台特急のA寝台車の通路を思い出すかもしれません…
落ち着きのある木目調の内装です。
大きなテーブルが設置されているため、持ち込んだものやカフェテリアの食事をのんびり楽しむことができます。
床は絨毯となっており、上質な車内を提供しています。
壁面には、伊豆をモチーフにした装飾があります。
反対側の壁面には、荷物や服を掛けられるフックがあります。
個室席では、カフェテリア車両のメニューを部屋まで運んでくれるデリバリーサービスがあります。その際の使われる受け渡しの棚です。
なお2022年現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、この棚は使用されず、
乗客ご自身で使い捨ての皿を、各車両に設置されているごみ箱に捨てる形となっています。
通路側同様、天窓が個室内にも設置されているため、晴れた日には上からの太陽の光が差し込んできます。
また、個室内の明かりを変えられるボタンです。4段階あり、それに応じて室内の明るさや使う照明を切り替えられます。
客室ドアの上には、車内案内を行う表示器があります。これにより次の停車駅などを確認できます。
サフィール踊り子のグリーンアテンダントを呼び出す札です。
カフェテリアメニューを注文する際などに使用します。
両サイドには、充電用USB-A端子1台と、コンセントプラグが2台設置されています。
これでスマホの充電が切れる心配はありませんね…
11時00分 東京駅発車
11時00分 東京駅を定刻通り発車しました。
その後、グリーンアテンダントより挨拶があり、サフィールpayで予約したメニューの確認と、デリバリーのタイミングが聞かれました。
最初の停車駅:品川に到着しました。
品川駅を発車し、少しすると多摩川を渡って、東京都から神奈川県に入ります。
京浜東北線を優雅に追い越していきました。
サフィールpayで予約した食事が到着
11時20分頃 予約した食事が到着しました。
こちらは、グリーン個室限定メニュー「シャルキュトリーの盛り合わせ(2名用)」(¥3,080)です。
今回3人で分けて嗜みなみました。ワインのおつまみという事ですが、残念ながら全員お酒を飲める状態じゃなかったのが残念です。
ということで、全員が出揃ったので写真撮影。グリーン個室は走るダイニングレストランだなと思いまいした。
私が頼んだのは、伊豆山フレッシュトマトのスパゲッティ(¥1,250)です。
トマトの自然な甘み・うまみを味わえる一品です。
パスタ類には、ミネラルウォーターはもちろん、パンも付いてきます。
同行者が頼んだのは、HONDAプレミアムビーフカレー(¥1,900)です。
昔の食堂車の定番メニューと言えばカレーですが、こちらは柔らかく煮込んだ牛肉が入っておりボリューミー…
食事が順次到着するのを待っている間に、横浜駅を発車。次は熱海までノンストップです。
食事をのんびり楽しんでいたら、もう国府津まで来ていました。超あっという間です。
カフェテリアで追加注文
その後、札をかけてアテンダントの方に来ていただき、デザートを注文しました。
私が頼んだのは、サフィール踊り子オリジナルハニーミルクジェラート(¥500)と、
サフィール踊り子オリジナルブレンドコーヒー(¥400)です。
濃厚なジェラートと、苦みと酸味のバランスがいいコーヒーの愛称は抜群です。
同行者が頼んだのは、三島マンゴーソルベ(¥500・提供終了)です。
このジェラート、#シンカンセンスゴクカタイアイスのようにめちゃめちゃ硬かったです。
デザートを嗜んでいる間に、相模湾の景色を一望できる、早川~湯河原間を走行していました。
熱海駅に到着 伊東線へ
12時17分 50分ぶりの停車駅:熱海駅に到着しました。ここから伊東線に入り伊豆半島へ向けて南下していきます。
隣の1番線には、伊豆急行線のリゾート21:キンメ電車が停まっていました。
熱海駅を発車して、来宮駅を通過後、長いトンネルに入ります。
その後、トンネルを抜けた先で、網代港がある網代湾を一望できます。
伊豆多賀・網代・宇佐美を通過すると、美しい海岸に沿って走る国道135号線とS字を描きながら並走、ホテルサンハトヤや伊豆マリンパークを進行左に見ます。
伊東駅に到着 ここから伊豆急行線へ
12時36分 伊東駅に到着しました。ここでJR東日本から伊豆急行線に変わります。
トンネルの多い伊豆急行線ですが、時々景色が開けてきて太平洋を高いところから望む景色が楽しめます。
サフィール踊り子は、伊豆急行線内最初の停車駅:伊豆高原駅に到着。
伊豆急行線の車両基地があり、豪華ツアー列車「THE ROYAL EXPRESS」やリバイバルカラーの8000系電車、リゾート21「黒船電車」などを見ることができました。
次々と山間を駆け抜け、伊豆熱川駅に到着。熱川温泉の湯煙と立ち並びホテル・旅館を見ることができます。
伊豆熱川駅の次の片瀬白田駅を通過。
片瀬白田~伊豆稲取間は、伊豆急行線で最も海が近い区間です。天気が良ければ伊豆大島や利島など、伊豆諸島の島々を望むことができます。
その後、海岸に沿って走り切ると、稲取温泉のアクセス駅:伊豆稲取駅に到着です。
伊豆稲取駅発車後、トンネルなどで一直線に走り、河津温泉、河津桜の名所:河津駅に到着。
次は、終点の伊豆急下田です。
河津駅発車後、河津川を渡ります。ここは河津桜撮影の名所です。
シーズンである2月上旬は、伊豆急行線の列車と河津桜の美しい写真を撮れます。
河津駅発車後、また海から離れて、伊豆の山々とトンネルや高架橋で貫くように走っていきます。
その後、車内チャイムが鳴ると、アテンダントより寝姿山の説明がされ、伊豆急下田駅に向かって山を下りて行きます。
終点:伊豆急下田到着
東京駅から2時間30分、終点:伊豆急下田に到着しました。
非常にワクワクする空間・車内サービスも相まって、あっという間の乗車時間でした。とても楽しかったです。
最後にサフィール踊り子をキレイに撮影し、改札を出ます。
到着したサフィール踊り子は、折り返し14:12発 サフィール踊り子2号東京行きになるようです。
到着後、レンタカーに乗り、伊豆半島のジオスポットを巡ってきました。
おわりに
憧れだったサフィール踊り子のグリーン個室、誕生月の7月に乗って、友人と一緒に伊豆半島の旅を満喫できました。
サフィール踊り子号が気になった方、伊豆半島へのご旅行を計画されている方は、少しお高いですが、
ぜひ特急サフィール踊り子号に乗ってみてください。
※びゅうトラベルでは、グリーン個室、プレミアムグリーンの予約はできませんのでご注意ください。
当ブログを応援してくださる方は、鉄道コムのリンクを押していただくと嬉しいです↓